Serial experiments lain考察~人はネットの中で生きられるか~
少し前になりますが友人の薦めで「Serial experiments lain(シリアルエクスペリメンツレイン)」というアニメを観ました。
※気になる方はYoutubeに全話落ちているのでチェックしてみて欲しい。
<Serial experiments lainあらすじ>Wikipediaより引用
『存在は認識=意識の接続によって定義され、人はみな繋がれている。記憶とはただの記録にすぎない。』という世界観のもとで繰り広げられる、14歳の少女・玲音(lain)をめぐる物語。
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高度に発展したネットワーク社会 - 現実と区別のつかない仮想空間といったよくある物語と逆に、本作は「仮想世界(ワイヤード)と区別のつかない曖昧な現実(リアルワールド)」に注目する。
各登場人物が語る「真実」も、それが事実の保証はない。主人公・玲音の世界は、身近な人間や友人に関する内容で占められており、作品そのものが玲音自身の主観の影響下にある構造である。こうした客観の不在性は、ネットワーク、コミュニケーションといったものの性質をリアルに描出しており、視聴者もまたlainという作品、岩倉玲音と繋がった『ネットワーク』にコネクトしていくことを強いられる。
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コミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI」(ナビ)が普及した現代、中学生の岩倉玲音は、死んだはずの四方田千砂からのメールを受け取る。
その日以来、玲音は見えないはずのものを見るようになる。四方田千砂のメールの言葉に興味を持ち、大型の「NAVI」を手に入れるが、それ以来さらに奇怪な事件に巻き込まれていく。
物理世界(リアルワールド)と電脳世界(ワイヤード)、二つの世界・二人の玲音(lain)が混濁し錯綜する果てにあるものは?-人は誰しも“繋がれて”いる-・-私は遍在する-
わかるようなわからないような。。。笑
個人的な解釈(ネタバレ含む)で言うと、仮想現実と現実世界の入り混じった世界観の中で、物静かでどこか不思議な雰囲気を醸し出す主人公の女の子「玲音」の周りで起こる、リアルとバーチャルの区別がつかなくなって登場人物が狂ったり死んだりするアニメ。だと思ってくれていいと思うw
で、その主人公は仮想現実(ワイヤード)にとって重要で特別な存在であり、すべての定義を書き換えてしまえるほどの存在なのである。つまり、ワーヤードの中では、ほぼ神と同意義の存在。
絵のタッチや話の雰囲気が独特なので、万人ウケするアニメじゃないのだけど、98年制作のアニメでリアルとバーチャルの入り混じる未来を予言するようなアニメを作ったという点がこれまたいいよね。しかも作中に出てくるPCやスマホのような端末「navi(ナビ)」がキーボードタッチだけではなく、声にも反応するボイスコンピューティング仕様。もう20年前のアニメなのに!AmazonエコーとかGoogleホームとか言ってる人はまずSerial experiments lainを観ようぜ。
でもちゃんと90年代っぽさはあって、マザーボードとかでっかいマシーンとかコードがゴチャゴチャとか、そこは完全に90年代っていうのが、当時を知る人にとってはツボなんじゃないかなと思いますね。
って、Serial experiments lainを観よう!って話じゃなく。そのアニメを観て思ったのが、「たぶん人間って肉体を捨てても、その魂を受容する場所や物質があれば、死なないんじゃないか」ということなんです。
この作品の中に出てくる冒頭で自殺する主人公の知人「四方田千砂」は、現実世界の肉体を捨てて、ワイヤード(仮想空間)の住民になるんですよ。ついでに言うとワイヤードの自称神という輩が出てくるんだけどそいつも元人間で、死んでワイヤードの住民になっている。
現実世界にはもう肉体がないから存在していないことになっているけど、ワイヤードの中で思考したり、主人公にメール送ったりできるからやはり「生きている」んだよね。
ここでスピリチュアルな知見を交えると、暇なエネルギー体が、暇をもてあまして「今世」に遊びにきているわけですから、肉体とは今世とエネルギー体(魂)を繋ぎとめる装置なわけです。装置なんだから人肉である必要がないんじゃないか、ということです。
当然肉体は装置として作動するために緻密なエネルギー構造になっているはずですが、それを再現、または、エネルギーのポイントを抑えた装置?場所?物体?があれば魂をそこに入れることができるはず。ワイヤードが魂を受容するのに最適な環境が整ってるとしたらそこで生きることはエネルギー的には可能なんだよね。
もしくは肉体を失い、魂が肉体から離れる瞬間に魂自身か外的エネルギーが負荷されることでエネルギーの性質が変われば、別な物質に魂を入れ替えられるはず。
別にフランケンシュタインやお菊人形みたいなもんじゃなくて、機械なりネットワークなりでもいい。
ネットの中で人が生きている、ってどうだろう?肉体に縛られないからアクセルワールドやソードアートオンラインみたいな世界で生きられる、外見コンプレックスからはきっと無縁の世界?
それとも、肉体を離れているから、ある意味アセンション(次元上昇)みたいなもんなんだろうか。
こんな話をスピ業界でするとマジキチ扱い、神への冒涜などと揶揄されるでしょうが、魂や人体、その他物体をエネルギーと言う観点で分解していくと、理論上可能なはずなんです。
そりゃ魂なんて目で見えないものなので、今はスピ分野が得意としている領域でしょうけど、、、もっとTechとくっついてもいいのになっていつも思っているのですよ。スピリチュアルとTechって今ビジネス化できてるのってせいぜい占いぐらいでしょ。
自分が扱う降霊術もね・・・エネルギーのメカニズムがあるはずで。プラーナ管とか、カタカナでふんわりミステリアスに表現するのも嫌いではないんだけど。
スピの業界はもっとオープンになってみたらいいと思うの。自分たちだけの特権、みたいな感じじゃなくね。
おっと、このままでは批判的になりすぎるからここまで。
レインは今の時代こそ注目されるアニメだぜ~みんな観てくれよな☆←